
丸 まゆみ
1954年1月生まれ。
2021年に脊柱側弯症と診断され、同年12月からリハビリ開始。
2022年11月から本村一暢先生のもとでストレッチポール®セッションを開始。
2025年5月にベーシックセブンと出会い、6月にひめトレベーシックを受講。

JCCAマスタートレーナー 本村 一暢
アレックス脊椎クリニック契約トレーナー。
オンリーワンウェルネス代表。
パーソナルトレーニングスタジオ earth 共運営。
東京と埼玉を中心にパーソナルトレーナーとして活動している他、
専門学校にて講師としても活躍中。

2021年の8年くらい前から、なんとなく背骨が右に傾いているような気がしていたんです。
家族からも「おかしいな」と言われていて、それがだんだんひどくなり、
2021年の月末には歩くのも大変になってしまいました。
人に会うのも嫌だったので、人と会わないような時間帯にウォーキングをしていたんですが、
その頃には杖をつくようになっていました。
さすがに困ってきたので病院に行ったところ、脊柱側弯症であることが分かりました。

リハビリの方針や理学療法士さんからの説明で、
医学的には「治らない」ということも理解はしていましたが、
どうしても諦めきれませんでした。
それで病院を転々としましたが、なかなか納得のいく答えが得られず……。

そんなとき本村先生と出会いました。
先生のお話を聞いて、「この先生なら何とかしてくれるかもしれない」と希望を感じたんです。
「まずは3ヶ月でもお願いしてみよう」と思って、セッションをお願いしました。

当時の丸さんの印象は、右手で杖をついて、ちょうど頭が右に傾いている状態でした。
背中も丸くて、とてもつらそうで、歩くのもゆっくり。
左足でバランスを取っているような、杖と右足に頼っている歩き方でした。

それでも「解決したいことがたくさんある」とお話くださって、
なんとか力になりたい、と強く思いました。
丸さんの通院先のドクターにも確認し、
「この程度の運動であれば問題ない」と承諾をいただいて、
私がサロンで行っている運動を取り入れたセッションを開始することになりました。

通い始めたのは2022年1月上旬からで、週1回・1時間の指導でした。
年が明けてしばらくして、1月の末頃には杖が要らなくなっていました。
それから、うがいができるようになったんです。
それまで実は、うがいができていなかったことにも気づいていませんでした。
3ヶ月目くらいには、おへそも真ん中近くになってきて、
身体が「3ヶ月でこんなに変わるの!? すごい!」と思いました。

先生からも「3ヶ月くらいで変化が出てきますよ」と聞いていたので、
「これでどうにかなるかもしれない」と感じました。
徐々に歩くスピードも早くなって、生活がラクになり、
それまでできなかったことがいろいろできるようになりました。

50代くらいから手の震えが出ていて、脳神経内科で診てもらったことがありました。
字を書くのにも困ることがあり、MRIも撮ったのですが、
結局「大きな病気ではないので、様子を見ましょう」と言われていました。
何が影響したのかははっきり分かりませんが、
セッションを続けているうちに、その震えもいつの間にか気にならなくなっていました。

視野検査の結果が良くなったり、階段を降りるのが怖くなくなったりと、
いろんな“副産物”がありましたね。

そうなんです。何が直接効いたのかは分かりませんが、
体幹ケアの効果もあったのではないかと思います。

生活でできることが増えたので、家族と旅行に行けるようになりました。
また、以前習っていたフラワーアレンジメントも再開しました。
お花って、水が入った器を持ち上げたりと重労働なんですよね。
背骨が曲がり始めた頃は、その重さがつらくてやめてしまっていたのですが、
身体が楽になり、活動的になってきたことで、また通えるようになりました。
それで家族も誘いやすくなって、家族での外出も増えました。

最初のセッションでは、まず「自分の身体が今どうなっているのか」を
丸さん自身に把握していただくことを大事にしました。
どれだけ背骨が曲がっているのか、
頭の位置が肩に対してどのあたりにあるのか、
足元を見たら顔の下にどちらの足が見えるのか、など、
いくつかの評価を使って、丸さんご自身が変化を感じ取りやすいようにしました。
そして、見た目とご本人の体感のギャップを認識してもらいながら、
「少しでも変わったところがあれば、それを一緒に確認する」
ということを繰り返しました。
最初はベーシックセブンを実施しました。
背骨が右に傾いている状態だったので、
右と左で基本姿勢が大きく違っていて、
ハーフカットで安定する位置を探しながら行うこと自体が難しかったのですが、
「右と左が違ってもいいから、自分の中で一番安定するところ」で行ってもらうようにしました。

さらにソラコンのクレッセントを用いて、
右側の胸郭を開くエクササイズを行いました。
身体が右に傾き、左側の肋骨が開いて右側が狭くなっている状態だったので、
胸郭の左右差を整えることを意識しました。

脊柱側弯症の方への指導では、リスク管理がとても重要です。
例えば骨密度が著しく低い場合、
ストレッチポール®への乗り降りだけでも負担がかかるかもしれません。
そこで丸さんには骨密度を数値的にうかがい、
大きな問題がないことを確認したうえで、
「乗る・降りる」「床に降りる際の高さ」などを配慮しながら行いました。
これまで側弯症の方に関わる機会が多く、
ケースごとに合わせた対処法のストックがあったので、
その経験を丸さんにも活かすことができました。
また、コアコンディショニングピラミッドに則って、
コアリラクゼーションだけで終わらず、
必ず最後は動きやすい状態に仕上げる「コーディネーション」まで行うようにしました。
日々歩いての生活があるので、
「姿勢を整えて終わり」ではなく、
整えた状態でしっかり動けるようにすることを大切にしました。

当初は朝昼晩と一日3回、ベーシックセブンをやっていました。
「何か変わるかもしれない」という思いもありましたし、
やると気持ちがいいので、無理なく続けられたのだと思います。
背骨が曲がっているからポールの上では寝られないと思っていたのですが、
実際にやってみると、しっかり横になれました。
先生からいただいたメモと、公式サイトの動画を見ながら、
最初の頃からとにかく毎日続けていました。
今でも夕方にはストレッチポールに乗るようにしています。


整形外科の先生にも、「明らかに良くなっていますね」と言われました。
何度もレントゲンを撮る必要はもうないだろう、
これ以上大きな変化はないかもしれないけれど、
この状態を維持していきましょう、と。
昨年1月以降、病院へは行っていません。
まだ完全に戻ったわけではないと思いますが、
身長が少し戻ったような感じもあって、嬉しいです。


先生には本当に人生を変えていただきました。
背骨が曲がり始めたときは67歳で、
「これからどうなってしまうんだろう」と不安でいっぱいでした。
だんだん元気になって、若くなっていく感じがします。
今は、大学にも通っていて、
お仲間と一緒に納豆菌の研究をして、
修了論文を書く予定です。
お花の教室の展覧会では、
アーティフィシャルフラワーで直径50cmのリースを作って飾りました。
家族には「いつか私の遺影を入れて飾ってね」と冗談を言っています(笑)。
今71歳ですが、100歳時代と言われる今、
あと30年は一生ストレッチポール®を続けていきたいと思っています。
また背骨が曲がることがあったら困りますからね。

僕も30年後は80歳ですから、
そのときも一緒にトレーニングしていきたいですね。

先生なら大丈夫ですよ(笑)

では約束しておきます。30年先まで予約が埋まりましたね(笑)
