骨盤底筋を“感じられない人”が 最初にやるべきこと ―― ひめトレ流・自動で活性化する身体のつくり方

「骨盤底筋が分からない…」それは珍しいことではありません

骨盤底筋の話になると、多くの方がこう言います。

「正直、どこにあるのか分からない」

「動いている感じがしない」

「ちゃんとできている自信がない」

ですが、まず知っていただきたいことがあります。

骨盤底筋を“感じられない”のは、ほとんどの人が最初に通る道

です。

それは能力の問題でも、意識の弱さでもありません。
骨盤底筋という筋肉の性質によるものです。

なぜ骨盤底筋は“感じにくい”のか?

骨盤底筋は、

  • 目で見えない
  • 手で触れない
  • 日常で意識的に使うことがほとんどない

という、とても特殊な筋肉です。

さらに、骨盤底筋は
「力を入れて動かす筋肉」ではなく、
無意識に働く筋肉 でもあります。

つまり、

感じられない=使えていない
ではなく
感じられない=まだ意識にのぼっていないだけ

というケースがほとんどなのです。

 

多くの人がやってしまう“最初の間違い”

骨盤底筋を感じられないと、
多くの人は次のような行動を取ってしまいます。

一生懸命「締めよう」とする

強く力を入れて探そうとする

回数や強度を増やす

ですが、これは逆効果になることが少なくありません。

なぜなら、骨盤底筋は

「探そうと頑張るほど、働きにくくなる筋肉」
だからです。

力みが入ると、

呼吸が浅くなる

お腹やお尻が固まる

感覚がさらに分からなくなる

という悪循環に陥ってしまいます。

骨盤底筋を感じるために、最初にやるべきことは「動かすこと」ではありません

骨盤底筋を動かしたり鍛えようとすることは、かえってその動きを妨げることになるかもしれません

ここで視点を切り替えてみてください。

骨盤底筋を感じられない人が
最初にやるべきことは、

「骨盤底筋を動かそうとしない」こと

です。

代わりに必要なのは、

  • 呼吸を整える
  • 姿勢を整える
  • 骨盤底にやさしい感覚を入れる

という、環境づくり。

骨盤底筋は、条件が整うと勝手に働き始める筋肉なのです。

ひめトレ流アプローチ①「座るだけ」で感覚の入口をつくる

椅子の上に置いて座るだけ。それがひめトレアプローチのスタートです

ひめトレの特徴は、
骨盤底筋を直接動かそうとしない点にあります。

ひめトレの上に座ると、

  • 骨盤底にやさしい接触刺激が入る
  • 「ここに骨盤底がある」という位置情報が脳に伝わる
  • 力を入れなくても感覚が生まれる

これは、
感じられない人にとっての“最初の入口” になります。

ひめトレ流アプローチ②:呼吸に任せて、骨盤底筋を“自動起動”させる

ひめトレでは、
「締める」「鍛える」という指示はほとんどしません。

代わりに大切にするのが、呼吸です。

息を吸う

息を吐く

この自然な動きに合わせて、

骨盤底筋は、意識しなくても上下に動き始めます。

これが、自動で活性化されている状態。

「頑張っている感覚がない」のに、
身体の中では必要な働きが起きています。

ひめトレ流アプローチ③:「分かろうとしない」ことで、分かるようになる

不思議に思われるかもしれませんが、
骨盤底筋は、

「分かろう」としない方が
分かるようになる

という特徴があります。

ひめトレでは、

  • 正解を探さない
  • 力を入れすぎない
  • ただ呼吸と姿勢を整える

ことを大切にします。

すると次第に、

  • 呼吸と一緒に下腹部が動く感じ
  • 座っていると安定感が増す感覚
  • 姿勢が楽になる感覚

といった “体感” が生まれてきます。

これが、骨盤底筋が感じられるようになる第一歩です。

「感じられるようになる」は、結果として起こる

ここで大切なことを、もう一度お伝えします。

骨盤底筋は
「感じようとして感じる筋肉」ではありません。

環境が整い

呼吸が整い

力みが抜けたとき

結果として、感じられるようになる筋肉です。

ひめトレは、
その“結果が起こりやすい環境”を
誰でも再現できるようにしたツールです。

まとめ:感じられない人ほど、「自動で活性化する道」がある

骨盤底筋を感じられないことは、
スタート地点として、とても自然な状態です。

大切なのは、

頑張らないこと

探さないこと

身体に任せること

そうすることで、骨盤底筋は
自動的に、静かに、確実に働き始めます。

それが、ひめトレ流の骨盤底筋ケア。

次の記事では、
「続けるほど変わる人」と「変わらない人」の違い
について解説していきます。