「転ばない体」が、自転車事故を防ぐ。体幹ケアを取り入れた安全教室の取り組み【大阪・堺市】

体を整えることが安全への第一歩

高齢者の安心を支える、新しい自転車安全教室のかたち

「交通ルールを守るだけでは、高齢者の転倒は防げない」
そんな気づきから始まった、堺市が主催する新しい自転車安全教室。

堺市で行われた自転車安全教室

高齢者にとって自転車は移動手段であり、生活の一部。
しかし、身体のバランスや柔軟性が低下すると、わずかな段差やふらつきが転倒事故に直結します。
そこで注目されたのが「体幹ケア」でした。

安全に乗るために必要なのは、“体を整えること”

自転車に安全に乗るためには、交通ルールの知識だけでは不十分。
「そもそも乗れる体をつくること」が重要だと、協力企業であるサカイサイクル株式会社の石崎さんは語ります。サカイサイクル株式会社石崎さん

今回の教室では、アシスティックを活用した体幹ケアの体験を導入しまし、参加者は自分の姿勢やバランス感覚と向き合い、転倒しにくい体の土台づくりに取り組みました。

 地域に根ざした企業が目指す“笑顔あふれる街づくり”

「私たちは自転車を売るだけの会社ではない」と石崎さんは言います。堺市の自転車安全教室で体幹ケアに取り組む

サカイサイクル株式会社が掲げるビジョンの中に“楽しく笑顔溢れる活気ある「街」とそこで暮らす人々の「幸」せをつくる”という一文があります。
そのためには、安全な乗り物としての自転車環境を整えるだけでなく、住民一人ひとりが安心して生活できる“体”のケアまでサポートする必要があると考えたのです。

 

アシスティックを使った体幹ケア

堺市と連携し、地域全体を巻き込んで行うこの取り組みは、民間企業だからこそできる柔軟な健康支援の形と言えます。

参加者の声が、可能性を広げる

初めて体幹ケアに触れた参加者からは、
「こんなことが教えてもらえるとは思わなかった」
「今後家でも少しずつ実践できそう」
といった前向きな声が寄せられました。

体を整えることが、安心・安全な自転車生活だけでなく、日々の暮らしそのものを支える。
その実感は、参加者の表情にもあらわれていました。

安全指導を超えた新しい地域連携の形へ

今後は、自転車に乗る人だけでなく、地域に暮らすすべての人の健康を支える活動として、さらに広げていきたいと石崎さんは話します。
高齢化が進む今、交通安全=体づくりという視点を持つことは、多くの自治体や福祉現場にとって新たなヒントになるはずです。
体幹ケアは医療やスポーツの世界にとどまらず、地域全体の安心をつくる基盤となりうるのです。

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