骨盤底筋の話になると、多くの方がこう言います。
「正直、どこにあるのか分からない」
「動いている感じがしない」
「ちゃんとできている自信がない」
ですが、まず知っていただきたいことがあります。
骨盤底筋を“感じられない”のは、ほとんどの人が最初に通る道
です。
それは能力の問題でも、意識の弱さでもありません。
骨盤底筋という筋肉の性質によるものです。

骨盤底筋は、
という、とても特殊な筋肉です。
さらに、骨盤底筋は
「力を入れて動かす筋肉」ではなく、
無意識に働く筋肉 でもあります。
つまり、
感じられない=使えていない
ではなく
感じられない=まだ意識にのぼっていないだけ
というケースがほとんどなのです。
骨盤底筋を感じられないと、
多くの人は次のような行動を取ってしまいます。
一生懸命「締めよう」とする
強く力を入れて探そうとする
回数や強度を増やす
ですが、これは逆効果になることが少なくありません。
なぜなら、骨盤底筋は
「探そうと頑張るほど、働きにくくなる筋肉」
だからです。
力みが入ると、
呼吸が浅くなる
お腹やお尻が固まる
感覚がさらに分からなくなる
という悪循環に陥ってしまいます。

ここで視点を切り替えてみてください。
骨盤底筋を感じられない人が
最初にやるべきことは、
「骨盤底筋を動かそうとしない」こと
です。
代わりに必要なのは、
という、環境づくり。
骨盤底筋は、条件が整うと勝手に働き始める筋肉なのです。

ひめトレの特徴は、
骨盤底筋を直接動かそうとしない点にあります。
ひめトレの上に座ると、
これは、
感じられない人にとっての“最初の入口” になります。
ひめトレでは、
「締める」「鍛える」という指示はほとんどしません。
代わりに大切にするのが、呼吸です。
息を吸う
息を吐く
この自然な動きに合わせて、
骨盤底筋は、意識しなくても上下に動き始めます。
これが、自動で活性化されている状態。
「頑張っている感覚がない」のに、
身体の中では必要な働きが起きています。
不思議に思われるかもしれませんが、
骨盤底筋は、
「分かろう」としない方が
分かるようになる
という特徴があります。
ひめトレでは、
ことを大切にします。
すると次第に、
といった “体感” が生まれてきます。
これが、骨盤底筋が感じられるようになる第一歩です。
ここで大切なことを、もう一度お伝えします。
骨盤底筋は
「感じようとして感じる筋肉」ではありません。
環境が整い
呼吸が整い
力みが抜けたとき
結果として、感じられるようになる筋肉です。
ひめトレは、
その“結果が起こりやすい環境”を
誰でも再現できるようにしたツールです。
骨盤底筋を感じられないことは、
スタート地点として、とても自然な状態です。
大切なのは、
頑張らないこと
探さないこと
身体に任せること
そうすることで、骨盤底筋は
自動的に、静かに、確実に働き始めます。
それが、ひめトレ流の骨盤底筋ケア。
次の記事では、
「続けるほど変わる人」と「変わらない人」の違い
について解説していきます。