「骨盤底筋トレーニングを始めたら、違和感が出た」
「下腹部や会陰部が痛くなった気がする」
「これって続けて大丈夫なの?」
こうした不安から、このページにたどり着いた方も多いと思います。
まず大前提としてお伝えしたいのは、
ひめトレは“魔法のように誰にでも完全に安全”なものではありません。
正しく使えばとても穏やかで有効なツールですが、
使用を控えるべきケース・注意すべき状態が明確に存在します。
これは、
安易に広めるためではなく、
身体を守り、長く使っていただくために設けられている大切な基準です。

骨盤底筋は、
強く締め続ける筋肉ではありません。
こうした行為は、
骨盤底筋を守るための防御反応=緊張や痛みを引き起こします。
痛みは「効いているサイン」ではなく、
身体がブレーキをかけているサインです。
骨盤底筋は呼吸と連動する筋肉です。
この状態では、体幹内の圧が逃げず、
負担が一点に集中しやすくなります。
ここがとても重要なポイントです。
痛みや違和感の中には、
トレーニング以前に「使ってはいけない状態」であるケースがあります。
■ ひめトレの「禁忌(使用を控えるべきケース)」

以下に該当する場合は、
自己判断での使用は控えるか、必ず医師・専門家に相談してください。
妊娠中の方
→ 子宮収縮や会陰部の充血を引き起こす恐れがあります。
悪性腫瘍・がんがある方
→ 運動全般における要注意事項です。
開放創(皮膚の開いた傷)や縫合部がある方
→ 痛みのほか、感染や悪化のリスクがあります。
全身または局所的な感染がある場合
強い痛み・熱感・腫れがある場合
→ 他の疾患が原因の可能性があります。
特定の症状がある場合
高体温・高血圧・知覚異常がある場合
→ ストレッチ全般に共通する注意点です。
これらはすべて、
骨盤底筋に過度な負担がかかったり、症状を悪化させる可能性があるため
使用を控えるか十分な注意が必要です。
「自分で動かさない電気刺激のほうが安全では?」
と感じる方もいます。
しかし、電気刺激にも別のリスクがあります。
つまり、
“安全かどうかを身体で確認しにくい”
という側面があります。
安全性は、
刺激の種類ではなく
「自分の身体の反応を把握できるかどうか」
で決まります。

ひめトレを使用する際は、次の点を必ず守ってください。
使用時の注意点
そして何より大切なのは、
不調があるときは、自己判断しないこと
医師・理学療法士・トレーナーなど、
専門家に相談することが最優先です。
ひめトレは、
骨盤底筋群を穏やかにサポートできるツールです。
しかし、
誰にでも
どんな状態でも
何をしても安全
というものではありません。
安全とは、
身体の状態を尊重し、
無理をしない判断ができること。
それを前提として使われてこそ、
ひめトレは本来の価値を発揮します。
不安があるときほど、
「無理に続けない」という選択をしてください。
それが、
長く、安心して身体と向き合うための
一番の近道です。