いつまでもチャレンジできる自分でいたい。人生を支えるパートナー【体幹ケアインタビュー】

加齢とともに「守り」に入るのではなく、自らの可能性を信じ、未知の世界へ足を踏み入れ続ける女性たちがいます。
彼女たちの傍らには、常に「伴走者」として寄り添うトレーナー・山口さんの姿がありました。

「体幹ケア」を通じて、彼女たちがどのようにして自分自身の体と心、そして人生を再定義してきたのでしょうか。

東京都千代田区にある体幹ケア施設「earth」を取材し、お二人の挑戦を取材しました。

File 01:黒瀬 二三子 ── 自然と調和し、しなやかに山を駆ける

黒瀬二三子さんとトレーナーの山口さんとの出会いは、あるスポーツジムでした。当時、エアロビクスやマラソンに熱中していた黒瀬さんですが、膝の痛みに悩まされていました。

「綺麗に走っている人を見て、自分もそうなりたいと思った」と語る彼女に対し、山口さんは「筋肉や力に頼りすぎず、楽に動くこと」を提案しました。

その指導は、単なる筋力トレーニングではありませんでした。山口さんは、彼女がもともと持っていたタフさやスタミナを活かしつつ、「自然の中で自然と調和して動く」ための体の使い方を伝えていきました。その結果、黒瀬さんは激しい運動の後も筋肉痛になりにくく、疲労からの回復も格段に早くなったといいます。

一時は脊柱管狭窄症を患い、歩行に不安を覚えた時期もありましたが、山口さんのきめ細やかな調整により、再び自由に動ける体を取り戻しました。

「自分の足で歩き続け、孫たちと一緒に活動できる自分でいたい」。その願いを胸に、黒瀬さんは昨年までに富士登山13回という驚異的な記録を打ち立てました。70代を迎えてもなお、生き生きと動き続ける彼女の姿は、40代から60代の女性たちにとって「あんな風になりたい」と憧れを抱かせる、希望の光となっています。

File 02:鈴木 享子 ── 77歳のバックパッカー、エベレストを視界に捉える

かつては「ごく普通の主婦」だったという鈴木享子さんの人生は、山口さんとの出会いによって劇的な変貌を遂げました。最初はゴルフのための体作りが目的でしたが、山口さんの誘いで山歩きや走ることに挑戦し、その魅力に取り憑かれました。

 

山口さんは、初めて会った時の鈴木さんの印象を「高いエネルギーをどう調和させていいか分からない状態だった」と振り返ります。鈴木さんはコツコツと努力を重ね、山口さんに内緒で大会にエントリーしては、自分自身への挑戦を繰り返しました。「年齢だからできないと言われるのが嫌。自分に負けたくない」という強い意志が、彼女を突き動かしています。

現在77歳の鈴木さん。その挑戦は国内に留まらず、ついにはバックパッカーとしてエベレスト・トレッキングを一人で遂行するまでに至りました。

「自分もできるんだ、という自信がついた。挑戦したい意欲が溢れている」と語る鈴木さん。彼女にとって、山口さんは単なるトレーナーではありません。時にアクセルを、時に安全のためにブレーキをかける、人生の「伴走者」です。

「何事にも制限はない」。その言葉を体現するように、鈴木さんは今もなお、新しい自分に出会うための旅を続けています。

変化する時代、変わらない安心感

 

山口さんは、彼女たちの指導を通じて自身も学びを得ているといいます。かつては「筋トレこそが人を強くする」と考えていましたが、年月を経て「体を整えて楽に動かすこと」の重要性に立ち返りました。

「来るものを拒まず、必要なタイミングで交差できる場所でありたい」。山口さんが提供するのは、単なる運動指導の場ではありません。激しく変化する時代の中で、自分自身の体と向き合い、安心を取り戻せる「心の拠り所」となっているのです。

富士登山など、様々なイベントを主催

いつまでもチャレンジできる自分でいたい。その純粋な願いが、体幹ケアというパートナーを得て、彼女たちの人生をより鮮やかに彩っています。