「骨盤底筋トレーニングが大切と聞いて始めてみたけれど続かなかった」
「毎日頑張っているけれど、本当に効いているのか分からない」
そんな経験はありませんか?
骨盤底筋は、尿もれ予防や姿勢改善、呼吸や体幹の安定などに関わる重要な筋肉です。
そのため、多くの人が「鍛えた方が良い」と考えています。
しかし実際には、骨盤底筋トレーニングを継続できる人は決して多くありません。
なぜでしょうか。
それは意志が弱いからでも、やる気がないからでもありません。
骨盤底筋という筋肉そのものが、とても分かりにくい筋肉だからです。
今回は、骨盤底筋トレーニングが続かない本当の理由について考えてみましょう。
骨盤底筋は骨盤の底にある筋肉群です。
膀胱や直腸などの内臓を下から支え、排泄のコントロールや体幹の安定にも関わっています。
しかし、この筋肉には大きな特徴があります。
それは「見えない」ということです。
例えば腕の筋肉なら鏡で見ることができます。
太ももの筋肉なら触ることもできます。
力を入れれば筋肉が硬くなり、使っている感覚も分かります。
一方、骨盤底筋は体の奥深くにあります。
鏡で見ることもできません。
触れることもできません。
そのため、多くの人が
「どこにあるのか分からない」
「ちゃんと動いているのか分からない」
「やった効果がすぐに体感できない」
という状態でトレーニングを始めることになります。

骨盤底筋トレーニングでは、
「尿を我慢するように締めましょう」
「肛門を引き上げるように意識しましょう」
などと説明されることがあります。
しかし実際にやってみると、
「これで合っているのかな?」
と思う方が少なくありません。
お尻に力が入っているだけかもしれない。
お腹をへこませているだけかもしれない。
太ももに力が入っているだけかもしれない。
自分では頑張っているつもりでも、本当に骨盤底筋を使えているのか確認する方法が少ないのです。
これも継続を難しくする大きな理由です。

助産師に聞きました
堀田 久美
助産師 / 東京大学大学院博士課程修了
骨盤底筋は太ももや腕の筋肉のように大きな筋肉ではありません。そのため強く力んだり、息を止めて踏ん張ったりするトレーニングは逆効果になることがあります。お尻の穴を軽くすぼめるような感覚で、小さく正しい動きを意識することが大切です。
人は変化を感じられると行動を続けやすくなります。
例えばウォーキング。
歩数が増える。距離が伸びる。体重が減る。
変化が数字で分かります。
筋力トレーニングも同じです。
筋肉痛がある。重い重量を持てるようになる。見た目が変わる。
努力の結果を確認できます。
ところが骨盤底筋は違います。
今日頑張ったからといって、明日すぐに変化が現れるわけではありません。
筋肉痛になることもほとんどありません。
見た目も大きく変わりません。
つまり、努力と結果が結びつきにくいのです。
これは骨盤底筋トレーニングが続かない最大の理由と言えるかもしれません。

ここで知っておいていただきたいことがあります。
それは、骨盤底筋の変化は骨盤底筋そのものではなく、別の場所に現れることが多いということです。
例えば、
といった変化です。
骨盤底筋はインナーユニットの一員として、
などと協力しながら働いています。
そのため、骨盤底筋の働きが改善すると、体全体のバランスや動き方にも変化が現れることがあります。
ところが、多くの人は
「骨盤底筋そのものの感覚」
ばかり探してしまいます。
その結果、
「効いている感じがしない」
という結論になってしまうのです。

運動が続く人と続かない人の違いは、意志の強さだけではありません。
変化を実感できるかどうかも大きなポイントです。
例えば、
鏡を見たときに姿勢が良くなっている。
写真を撮ると立ち姿が変わっている。
呼吸が深くなった気がする。
声が出しやすくなった。
こうした変化は比較的分かりやすいものです。
そして分かりやすい変化はモチベーションにつながります。
「何か良い変化が起きている」と感じられれば、人は自然と続けたくなります。
骨盤底筋トレーニングが続かない理由の一つは、感覚が分かりにくいことです。
例えばストレッチポール®ひめトレは、その感覚をサポートするために開発されたツールです。
実際に体験された方の中には、
といった変化を感じる方もいます。
もちろん個人差はあります。
しかし重要なのは、「骨盤底筋に効いている感じ」
ではなく、
「体に良い変化が起きている実感」
です。
その実感があることで、継続しやすくなるのです。
骨盤底筋は、
という特徴を持っています。
だからこそ、「続かなかった」という経験があっても、それは特別なことではありません。
むしろ自然なことです。
大切なのは、骨盤底筋そのものの感覚だけを追いかけることではなく、姿勢や呼吸、動きやすさなど体全体の変化にも目を向けることです。
骨盤底筋トレーニングが続かないのは意志が弱いからではありません。
変化が分かりにくい筋肉だからです。
だからこそ、変化を感じやすい方法や環境を選ぶことが、継続への第一歩になるのです。