福岡県粕屋町。活気あるこの街の一角に、単なる「治療」の枠を超え、多世代の人生が交差する場所があります。「はるまち整骨院・鍼灸院+Rebody」。扉を開けると、子ども、親世代、高齢者まで、温かな活気に満ちています。
学校帰りの子供たちが元気に挨拶をし、その傍らで高齢者が真剣に運動に励み、産後の母親たちが束の間の安らぎを得る。ここは、失われつつある地域の絆を取り戻し、誰もが「一生歩ける体」という希望を分かち合う、現代の「心と体の居場所」なのです。
かつて介護の現場で働き、誰かを支え続けてきた松永さん。しかし、長年の無理がたたり、彼女自身の体は悲鳴を上げていました。
「以前通っていたところは全部電気治療みたいな感じで、何も考えずに電気を当てられているだけでした。でもここでは、本当の悪いところを骨から治療してもらえるので、こちらが良いなと思って通っています。」
「以前は『こんなに丸くなっていて良いのかな』と不安で、買い物で靴を履くのすら嫌で外に出たくなかったんですが、鏡を見て変化が目に見えて分かるので、少しずつ『外に出ても良いかな』と思えるようになりました。」
と、晴れやかな笑顔で答えてくださいました。
産後に知人の紹介で通い始めた内田さん。出産で体が痛くて、特に肩こりや腰痛がひどかったそうです。
「継続していく中で、日常の動作が楽になったり階段の昇降がスムーズになったりして、小さな『嬉しい』を感じるようになりました。普段どんな動作で痛みが出るかを聞いてくださり、実際の動きを通して体重のかけ方や腹筋の入れ方など、日常で意識できることを教えてもらえます。」
「自分ではアプローチできない部分を先生方が手技でほぐした上で一緒にトレーニングについてくださるので、続けることでどんどん良い体になっていると実感できます。年齢とともに体力は落ちると思っていましたが、ここに来て元気になっていくのを実感できているので、長く元気でいられる体作りをしたいです。」
「今の状況は、人間が動物として退化していると言わざるを得ない。非常に危機的です」。20年のキャリアを持つ佐藤院長は語ります。
「この糟屋町はすごく子どもが多い街で、怪我の治療だけでなく『あそこに行ったら怪我をしなくなる』と予防やパフォーマンス向上のために来る子が多いのが特徴です。怪我をした子も再発予防で体幹ケアに取り組んでいます。」
「業界に入って20年になりますが、20年前と同等に比べても圧倒的に姿勢が悪かったり、怪我や再発を繰り返す子どもが多く、人間として動物的に退化していると強い危機感を持っています。畑仕事や歩く動作が減り、しゃがめない、歩くとすぐ疲れる、座っているだけで姿勢が崩れる子が多いです。」
「うちは単にマッサージ目的の方は来られません。赤ちゃんが成長してハイハイや抱っこで重くなりママにかかる負荷が上がっても耐えられるよう、より動ける体を作る体幹ケアに取り組んでいます。子どもとよく遊べるようになった、家事が楽になったという声をよくいただきます。」
「うちの理念は『子どもたちの未来を守る』ことです。体幹が弱いままでは、子どもたちが高齢になった時に動けない人が増えてしまいます。子ども、親、おじいちゃん・おばあちゃんが同じ空間で動ける体を作り、街で会った時も『こんにちは!』と挨拶が生まれるような温かい縁を繋いでいきたいです。」
「体幹ケアの習慣化」を地域の当たり前の文化に。そんな佐藤院長の信念が伝わる取材でした。